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子どもが自分で気持ちを整理できるようになるために大人ができることって何だろう?

保育

「子どもがすぐ泣いてしまう」
「怒ると手が出てしまう」
「気持ちを言葉で伝えられずにパニックになってしまう」

こんな場面に出会ったことはありませんか?

子どもはまだ、自分の気持ちをうまく整理したり、落ち着かせたりするのが難しいものです。大人としては「どうしたの?」「落ち着いて!」と声をかけたくなりますが、感情が高ぶっているときにそう言われても、なかなか落ち着けません。

では、どうしたらいいのでしょうか?

子どもが自分の気持ちを整理し、少しずつコントロールできるようになるために、大人ができることを紹介します。


  1. まずは子どもの気持ちを受け止める

子どもが感情を爆発させたとき、つい「なんでそんなことするの?」と言いたくなることもあります。でも、まず大切なのは「気持ちを受け止めること」です。

たとえば、子どもが「おもちゃを取られた!」と怒っているとき、大人が「そんなことで怒らないの!」と言ってしまうと、子どもは「自分の気持ちをわかってもらえない」と感じてしまいます。

そこで、まずは「○○がいやだったんだね」「悲しかったんだね」と気持ちを言葉にしてあげることが大切です。

子どもは「気持ちをわかってもらえた」と思うと、少しずつ落ち着いてきます。

たとえば、こんな風に声をかけてみましょう。

「○○を取られちゃったのがくやしかったんだね」

「もっと遊びたかったんだね」

「がんばったのにできなくて、悲しくなっちゃったんだね」

「自分の気持ちを言葉にしてもらえた!」と感じると、子どもは安心します。そして、「ああ、自分はこういう気持ちだったんだ」と気づくきっかけにもなります。


  1. すぐにおさえこまず、気持ちを出す時間をつくる

子どもが泣いていたり、怒っていたりすると、大人は「早く泣きやませなきゃ」と思うかもしれません。でも、感情はすぐには消えません。

むしろ、無理に「泣かないの!」「怒らないの!」とおさえこむと、子どもは気持ちをしまいこんでしまいます。そして、あとで突然爆発してしまうこともあります。

大切なのは「気持ちを出す時間」をつくることです。

たとえば、こんな方法があります。

しばらく静かにそばにいて、子どもが落ち着くのを待つ

「気持ちが落ち着いてきたら、お話ししてくれる?」と声をかける

どうしても感情的になっているときは、抱っこをして安心させる

気持ちが整理されると、子どもは自分から「○○がイヤだった」と言い出すことがあります。無理に「どうしたの?」と聞くより、まずは安心できる時間をつくることが大切です。


  1. 代弁しつつ、自分で表現できるよう促す

子どもは、うまく言葉にできないときに泣いたり、怒ったりします。そこで、大人が「○○って思ったのかな?」と代弁してあげることで、気持ちを整理する手助けができます。

でも、ここで大事なのは「代弁しすぎないこと」です。

たとえば、こんな声かけが効果的です。

「○○って思ったのかな?」と聞いてみる

「こういうときは『やめて』って言ってみるといいかもね」と言葉を教える

「○○ちゃんはどう言いたかった?」と子どもに考えさせる

最初は代弁してあげてもいいですが、少しずつ「自分で言ってみる?」と促すことで、子ども自身が気持ちを表現する力が育っていきます。


  1. 落ち着くための方法を一緒に考える

怒りや悲しみが強いとき、子どもはどうしたらいいかわからなくなります。そんなとき、大人が「こういうときはこうすると落ち着くよ」と方法を教えてあげると、少しずつ感情をコントロールできるようになります。

たとえば、こんな方法があります。

深呼吸をする:「いち、にい、さんで息をはいてみよう」

手をギュッとにぎる:「グーっとにぎって、パッと開いてみよう」

静かな場所に行く:「ちょっとここで一緒に座ってみよう」

子どもと一緒に「どんな方法が落ち着くかな?」と考えておくと、実際にイライラしたときに使えるようになります。


  1. 落ち着いたあとに振り返る

子どもが落ち着いたあと、少し時間をおいて「さっきはどんな気持ちだった?」と聞いてみましょう。

このとき、「どうしてそんなことしたの?」ではなく、「どんな気持ちだった?」と聞くのがポイントです。

子ども自身が「○○が悲しかった」「○○がいやだった」と言葉にできると、「次はこうしよう」と考える力がついていきます。

また、うまく気持ちを伝えられたときには、「ちゃんと気持ちを伝えられたね!」とほめてあげることも大切です。


  1. 大人自身が感情のコントロールを見せる

子どもは大人の姿をよく見ています。だから、大人が感情的にならず、落ち着いて対応することが何より大切です。

たとえば、大人もイライラするときがありますよね。そんなときに、

「ちょっと深呼吸するね」

「今、ちょっとイライラしてるから、一回お水を飲むね」

と自分の感情を落ち着かせる姿を見せると、子どもは「こうすれば落ち着けるんだ」と学ぶことができます。


まとめ:少しずつ「自分でできる」を増やしていこう

子どもの感情コントロールを助けるには、まずは「気持ちを受け止めること」が大切です。その上で、「落ち着く時間をつくる」「気持ちを言葉にする」「落ち着く方法を一緒に考える」ことで、子どもは少しずつ感情を整理する力を身につけていきます。

大人もすぐに完ぺきにはできません。焦らず、一緒に少しずつ成長していきましょう!

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