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知恵の神・オモイカネの大活躍!?――天界の参謀、今日も頭をひねります

趣味

日本神話には、さまざまな神々が登場します。戦いの神、愛の神、農耕の神、雷の神……。そんな中で、ひときわ異彩を放つ神がいます。その名も 「オモイカネ」 です。

彼は何を司る神かというと…… 「知恵」 です。

「知恵の神」と聞くと、学者のように落ち着いた雰囲気の神様を想像するかもしれません。しかし、オモイカネの活躍は、実は かなりドタバタ しているのです。

今回は、そんな彼の知恵が冴え渡る(?)エピソードを紹介します。


天岩戸事件! 知恵の神、大ピンチです

ある日のこと、天界で大事件が起こりました。太陽神 アマテラス が、怒って天岩戸(あまのいわと)という巨大な洞窟に 引きこもってしまった のです。

原因はというと、彼女の弟である暴れん坊神 スサノオ でした。彼があまりにやんちゃをしすぎたせいで、アマテラスの堪忍袋の緒が切れ、「もうこんな世界イヤです!」とばかりに洞窟の奥に閉じこもってしまったのです。

これがどれほどの大問題だったかというと、 太陽神がいなくなる=世界が真っ暗になる ということです。昼が来ない、作物も育たない、人々は絶望します。神々も焦りました。

「どうにかしてアマテラスを引っ張り出さねばなりません……!」

そこで白羽の矢が立ったのが オモイカネ でした。

「オモイカネ、お前の知恵を貸してくれ!」

そう言われた彼は、額に手を当てながら、こう考えました。

(うーん……どうしたものか……アマテラス様は相当お怒りです。無理に引っ張り出そうとしても逆効果でしょう……)

ここでオモイカネは 天才的なアイデア を思いつきました。

「そうだ、宴会を開きましょう!」


史上初のパリピ作戦です!?

オモイカネが考えたのは、神々が大騒ぎすることで、アマテラスに「え、なになに? 何がそんなに楽しそうなの?」と思わせる作戦でした。

まずは舞踊の神 アメノウズメ を召喚します。彼女は大胆にも 岩戸の前でセクシーダンス を踊りました。これには他の神々も大盛り上がりです。

「ウオォォ! ウズメ、すごいぞ!!」
「もっとやれ!」

どんちゃん騒ぎが始まると、アマテラスは洞窟の奥で耳をそばだてました。

(え? 何? なんか楽しそうなんですけど……私がいないのに、みんなそんなに盛り上がってるの?)

そこでオモイカネは 次なる一手 を打ちます。

「これは困りました! 我々より もっと偉い神様 が現れましたぞ!」

そう言って、鏡を岩戸の前にそっと置きました。

(偉い神様……? そんなの聞いたことないですけど……)

気になったアマテラスが、そっと岩戸を開けると…… そこに映っていたのは自分の顔!

「え、誰これ……って、私じゃないですか!?」

その瞬間、待ち構えていた怪力神 タヂカラオ が、岩戸をガバッと開き、アマテラスは見事に外に引っ張り出されました。

こうして世界に光が戻り、めでたしめでたしです。


「知恵の神」ですが、実は……?

この事件でオモイカネは 「考える神」 としての地位を確立しました。しかし、彼の知恵って、よく考えると……

「パリピ作戦」だったのでは?」

「みんなで騒げばなんとかなる!」という、なんとも楽天的な作戦です。しかし、実際に成功したのだから、やはり彼は「知恵の神」と言うべきでしょう。

また、オモイカネは 「何かあるとすぐに知恵をしぼる」 という点でも有名です。日本神話の中で 会議をすると、ほぼ必ず彼が呼ばれる のです。

「オモイカネ、どうすればいい?」
「オモイカネの知恵を貸してくれ!」

まるで、職場で便利に使われる知恵袋のようですね。しかし、オモイカネは愚痴一つ言わず、いつも「うーん……」と考えてくれるのです。


まとめ:知恵の神、今日も頭をひねります

こうしてみると、オモイカネは 「超クールな学者」ではなく、「めちゃくちゃ頼られる策士」 という印象が強いです。

彼の知恵がなければ、天岩戸事件は解決しなかったでしょうし、天界は今ごろ大混乱だったかもしれません。

しかし、一方で彼が「毎回、難しい会議に呼ばれる神様」なのだとしたら…… 結構しんどい役割 なのではないでしょうか?

「また私ですか……たまには他の神も考えてくれませんか……」とボヤいているオモイカネの姿が、なんとなく目に浮かぶのでした。

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