子どもが元気に成長するためには、「生活リズム」がとても大切です。でも、朝なかなか起きられなかったり、夜遅くまで遊んでしまったりと、思うようにリズムが整わないこともありますよね。
特に、保育園や幼稚園に通う子どもたちは、家庭と園で過ごす時間が半々くらいになります。だからこそ、園だけ・家庭だけではなく、両方が協力して子どもの生活リズムを整えることが大切です。
この記事では、幼児期に必要な生活リズム、家庭でできること、園の先生ができることについて、メリットやデメリットもふまえて詳しくお話ししていきます。
- そもそも「生活リズム」が大切な理由
まず、「生活リズム」とは何かを簡単に説明します。
生活リズムとは、毎日の決まった時間に起きたり、食べたり、寝たりする習慣のことです。これが整うことで、子どもは体も心も健康に育ちます。
生活リズムが整うメリット
✅ 心と体が健康になる
決まった時間に寝て、しっかり食べて、たくさん遊ぶことで、元気いっぱいに過ごせます。
✅ 朝の準備や登園がスムーズになる
朝のバタバタが少なくなり、「早く準備して!」とイライラすることが減ります。
✅ 園での活動に集中できる
しっかり睡眠をとった子どもは、日中の活動にも積極的になります。
✅ 機嫌が安定しやすくなる
お昼寝不足や寝る時間が遅いと、ぐずりやすくなることも。生活リズムが整うと、気持ちの切り替えが上手になります。
生活リズムが乱れるデメリット
❌ 朝起きられず、登園前にバタバタする
遅くまで起きていると、朝なかなか目が覚めず、準備がスムーズにできません。
❌ 日中に眠くなってしまう
午前中からぼんやりしてしまい、園での活動に集中しづらくなります。
❌ 夜なかなか寝つけなくなる
昼寝が長すぎたり、寝る直前までスマホやテレビを見ていると、なかなか寝つけなくなります。
- 幼児期の理想的な生活リズムとは?
では、子どもにとって理想的な生活リズムはどのようなものでしょうか?
✅ 1日の流れ(目安)
6:30〜7:00 起床・朝ごはん
→ 決まった時間に起きて朝ごはんを食べることで、体内時計を整える。
9:00〜12:00 園での活動(外遊び・制作など)
→ たっぷり遊んで体を動かす時間。リズム遊びやごっこ遊びも楽しむ。
12:00〜12:30 昼ごはん
→ しっかり噛んで食べることで、食事のリズムを整える。
12:30〜14:00 昼寝(3歳ごろまで)
→ 園での活動の疲れをとる時間。昼寝が長くなりすぎないよう調整する。
14:00〜15:00 午後の活動
→ 絵本の読み聞かせや室内遊びなど、落ち着いた活動も取り入れる。
16:00〜18:00 帰宅・おやつ・遊び
→ 家庭でリラックスしながら遊ぶ時間。テレビやスマホの時間は短めにする。
18:30〜19:00 夕ごはん
→ 家族で食卓を囲みながら、今日の出来事を話す時間。
19:30〜20:00 お風呂
→ ゆっくり入って体を温め、リラックスする。
20:30 絵本・リラックスタイム
→ 寝る前に静かな時間をつくり、気持ちを落ち着かせる。
21:00 就寝
→ なるべく決まった時間に寝ることで、朝スムーズに起きられるようにする。
これを守ることで、朝からスムーズに動ける子になります。
特に「早寝・早起き」は重要なポイント!
夜9時までに寝ることで、脳の発達にも良い影響があると言われています。
- 家庭でできること
家庭では、生活リズムを整えるために、次の3つを意識するといいですね。
① 親が生活リズムのお手本になる
子どもは大人の生活リズムに影響を受けます。親が夜遅くまで起きていると、子どもも寝るのが遅くなりがち。親もなるべく早寝・早起きの習慣を意識しましょう。
② 生活の流れを決める
「お風呂→絵本→就寝」のように、毎日同じ流れにすると、子どもは「次は○○の時間だな」と分かりやすくなります。
③ 仕組みをつくる
時計を見て動くのが難しい年齢の子には、「この音楽が流れたら寝る時間」「時計の針がここに来たらお風呂」といった目印をつくるのもおすすめです。
- 園の先生ができること
家庭だけでなく、園の先生も生活リズムを整えるサポートができます。
① 親と情報共有をする
送迎時や連絡帳で「今日は昼寝が短かったので、夜は早めに寝られそうですね」など、子どもの様子を伝えると、家庭での対応がしやすくなります。
② 園での生活リズムを安定させる
園でも、決まった時間に食事・昼寝・遊びをすることで、生活リズムが自然と身につきます。
③ 親が実践しやすいアドバイスをする
「朝ごはんが食べられない日は、一口でもいいので食べる習慣をつけるといいですよ」など、無理のないアドバイスをすると、親も取り入れやすくなります。
④ 園と家庭のズレをなくす工夫をする
園で「お昼寝前に絵本を読むと落ち着いて寝られるよ」と伝え、家庭でも同じ流れをつくれるようサポートすると、リズムが整いやすくなります。
- まとめ
子どもの生活リズムを整えるためには、家庭と園が協力することが大切です。
✅ 家庭でできること
親が生活リズムのお手本になる
毎日の流れを決める
子どもが分かりやすい仕組みをつくる
✅ 園の先生ができること
親と情報共有をする
園での生活リズムを安定させる
親が実践しやすいアドバイスをする
家庭と園で生活リズムを整えることで、子どもが毎日元気に楽しく過ごせるようになります。できることから少しずつ試してみましょう!


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