「生きていく力」を育てる! 幼児期にのばしたい能力とおすすめの遊び
子どもが成長していく中で、どんな力を育ててあげればいいのか? そう考えたことはありませんか?
幼児期は、「生きていく力」の土台をつくる大切な時期 です。この時期に育つ力は、小学校以降の学習や生活、さらには大人になってからの生き方にも影響を与えます。では、その「生きていく力」とは具体的にどんな力なのでしょうか? そして、それをどのように育んでいけばよいのでしょうか?
この記事では、幼児期にのばしたい能力を明確にし、それを楽しく身につけられる知育遊び・運動遊びを紹介します。家庭や保育の現場で簡単に取り入れられるものばかりなので、ぜひ実践してみてください!
- 「生きていく力」とは?
「生きていく力」とは、自分の力で考え、行動し、人と関わりながら成長していく力 のこと。これには、大きく分けて次の4つの要素があります。
- 健康な身体をつくる運動能力(転ばない・疲れにくい・動きがスムーズ)
- 考える力を育む認知能力(言葉を理解する・数の概念を身につける・空間を認識する)
- 人と関わる力を育てる社会性・感情表現(友だちと遊ぶ・気持ちを伝える・協力する)
- 生活力につながる手先の器用さ(食事・着替え・道具を使う)
これらの力をバランスよく育てることで、子どもは「自分でできる!」という自信を持ち、さまざまな挑戦ができるようになります。その結果、学校生活はもちろん、大人になってからの社会生活でも生き生きと過ごせるようになるのです。
では、具体的にどんな能力を伸ばすと「生きていく力」につながるのでしょうか? 次の章で詳しく見ていきましょう。
- 幼児期にのばしたい4つの能力
① 運動能力(体を自由に動かす力)
幼児期にたくさん体を動かすことで、運動神経が発達し、転びにくい・疲れにくい体がつくられます。
▶ のばしたい力
バランス感覚(転ばずに歩く、片足立ち)
体幹(姿勢を保つ力)
俊敏性(素早く動く、反応する力)
筋力(走る、跳ぶ、ぶら下がる)
協調運動(手足を同時に使う、ボールを投げる・受け取る)
② 認知能力(考える力)
遊びを通して学ぶことで、思考力や問題解決力が育ちます。
▶ のばしたい力
言語能力(語彙、会話の力)
数の概念(数を理解する、並べる)
図形認識(形や大きさを区別する)
空間認識(遠近感、位置関係を理解する)
記憶力(遊びや経験を覚える)
③ 社会性・感情表現(人と関わる力)
友だちや大人との関わりを通じて、思いやりや協力する力を育みます。
▶ のばしたい力
コミュニケーション能力(友だちと話す、やりとりする)
協調性(順番を待つ、譲り合う)
感情表現(嬉しい・悲しい・怒るを言葉で伝える)
自己肯定感(「できた!」という経験を積む)
④ 手先の器用さ(巧緻性)
細かい動作ができるようになることで、生活スキルや創造力が伸びます。
▶ のばしたい力
指先の力(つまむ、つかむ、握る)
手と目の協調(線をなぞる、積み木を積む)
道具の操作(ハサミ、クレヨン、箸などを使う)
これらの能力は、遊びを通じて自然に育てることができます。次の章では、家庭や保育の現場で簡単にできる遊びを紹介します!
- 能力をのばす! おすすめの知育遊び&運動遊び
① 運動能力を育てる遊び
新聞紙ジャンプ(バランス感覚・筋力)
→ 新聞紙を広げ、その上でジャンプや片足立ち。折りたたんで小さくすると難易度アップ!
一本橋ゲーム(体幹・協調運動)
→ 床に紐やテープで線を作り、その上を落ちずに歩く。
② 認知能力を育てる遊び
しりとり探し(言語能力・記憶力)
→ 部屋の中で「しりとり」でつながるものを探す。(例:「りんご」→「ゴミ箱」→「コップ」)
ブロックパターン作り(図形認識・空間認識)
→ 積み木やブロックで見本通りの形を作る。
③ 社会性を育てる遊び
ごっこ遊び(コミュニケーション能力)
→ お店屋さんごっこ、病院ごっこなどで役割を演じる。
順番ゲーム(協調性)
→ ボール回しやカードめくりで、順番を守る練習。
④ 手先の器用さを育てる遊び
洗濯バサミつまみ(指先の力)
→ 洗濯バサミをつまんで箱や紙につける。
お箸で豆つかみ(道具の操作)
→ お箸を使って小さなおもちゃや豆をつまむ。
- 遊びの中で「生きていく力」を育てよう!
幼児期は、遊びを通してさまざまな力が自然に育つ時期です。大切なのは、「勉強のための遊び」ではなく、「楽しいから遊ぶ、その中で力がつく」 という流れをつくること。
日常の中で少しずつ取り入れて、子どもたちが「できた!」と感じられる経験を増やしていきましょう。遊びを通じて、「生きていく力」の土台をしっかり育んでいけるといいですね!
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