眠くない子にはどうする?3〜5歳の寝かしつけ、おだやかに見守るコツ

保育

【3〜5歳】子どもがなかなか寝ない夜に…理想の睡眠時間とやさしい寝かしつけのコツ

子どもが布団に入ったあと、ゴロゴロ、モゾモゾ…
「早く寝て〜!」と思いながらも、ついこっちもイライラしてしまう夜ってありますよね。

この記事では、3〜5歳の子どもにとっての理想の睡眠時間や、なかなか寝ないときの原因と対処法、そして「寝かしつけがうまくいかないときはどうすればいいの?」という悩みに寄り添いながら、やさしいアプローチ方法をご紹介します。

保育士さんや子育て中の方の「あるある〜」という共感の声にもお応えできるよう、わかりやすく、そして肩の力を抜いて読める記事を心がけました。


【3〜5歳】理想の睡眠時間はどのくらい?

まず、基本的なところから確認してみましょう。

3〜5歳児の理想的な睡眠時間は、1日あたり10〜13時間とされています。
これは夜の睡眠に加え、必要に応じて昼寝も含まれます。

3歳…11〜13時間(昼寝ありが基本)

4歳…10〜12時間(昼寝が少しずつ減る時期)

5歳…10〜11時間(夜だけで十分な子も増える)

夜の就寝時間は20時前後が目安。とはいえ、忙しい家庭の事情や、保育後の疲れ具合によっても前後するので、「理想は理想、うちはうち」で大丈夫。


「なかなか寝ない…」には理由がある

「寝室に入っても寝つかない」
「目は閉じてるけど、ずーっとゴロゴロしてる」
そんなとき、実は子どもなりに眠れない理由があるかもしれません。

ここでは、よくある原因とその対策をいくつかご紹介します。


  1. テンションが高くて興奮状態

夕方に激しい遊びをしたり、寝る直前までテレビやスマホの動画を見ていると、脳が「まだ起きていたい!」状態になってしまいます。

対処法:

寝る1時間前からゆったりタイムに切り替える

絵本を読んだり、静かな音楽を流すのも効果的

「おふろ→水分→絵本→トイレ→おやすみ」のような毎日のルーティンを作ってみましょう


  1. 昼寝が長すぎた・遅かった

昼寝が夕方にずれ込むと、夜の眠気が遠のいてしまいます。特に4〜5歳では昼寝がいらなくなってくる子も多いので、その日の様子を見ながら調整が必要です。

対処法:

昼寝は午後3時までに済ませる

5歳以上なら昼寝をなしにして夜20時前に布団に入る生活リズムを試してみても


  1. 不安や怖さで眠れない

暗い部屋が怖かったり、ママやパパが隣にいないと不安になったり。子どもは意外と繊細で、気づかないうちに心がザワザワしていることも。

対処法:

小さな豆電球をつけたり、ぬいぐるみを「おやすみのおまもり」にする

「だいじょうぶだよ、そばにいるよ」とやさしく声をかけるだけで落ち着くことも


  1. エネルギーが余ってる!

体が疲れていないと、なかなか自然な眠気がやってきません。とくに雨の日や外遊びが少なかった日は要注意。

対処法:

昼間にしっかりと外遊びや体を使う活動を取り入れて

ただし、寝る前の激しい運動はNG(かえって興奮しちゃいます)


トントンしても寝ない?それでも大丈夫!

「トントンすると気持ちよくてすぐ寝ちゃう子」と「逆に目が冴えて寝られない子」、どちらもいます。

実際には、「とにかくゴロゴロしちゃって落ち着かない」なんて子も多いですよね。

そんなときは、“決まった時間に布団に入ること”だけでも十分な一歩です。


なぜ「布団に入る」だけでいいの?

毎日同じ時間に布団に入ると、体の中の睡眠リズム(体内時計)が整う

寝なくても、暗い部屋でゴロゴロするだけで脳が休息モードに入る

「寝なきゃ!」というプレッシャーを減らすことで、自然な眠気が訪れやすくなる

「目を閉じてるだけでOKだよ」
「体とおめめにおやすみをしようか」
そんなやわらかい声かけが、子どもに安心感を届けてくれます。


「寝なきゃいけない」にとらわれすぎないで

子どもが寝つかない夜、つい「早く寝なさい!」と言いたくなるけれど、実は子ども自身も“うまく眠れないこと”に戸惑っているかもしれません。

だからこそ、

「静かにしていられたらそれでOK」

「眠らなくても、体が休まればいいよ」
そんなふうに“眠り”ではなく“休むこと”を大切にする声かけを意識すると、親も子も気持ちがラクになります。


まとめ:寝かしつけは「育児の修行」じゃない

子どもがスッと寝てくれる日はラッキー。
そうじゃない日があっても、全然大丈夫です。

「毎晩、布団に入るだけでもすごいこと」
「ごろごろしながら、眠れるようになる練習をしてるんだな」
そんなふうに、成長のプロセスとして見守る姿勢が、いちばんの安心材料になります。


【この記事のまとめ】

3〜5歳児の理想の睡眠時間は10〜13時間

なかなか寝ない原因は、興奮・昼寝・不安・運動不足などさまざま

決まった時間に布団に入るだけでOK!

「寝なきゃ」より「休もうね」の声かけで、心も体もリラックス


どんな夜も、あなたと子どもの関係を深める時間。
今日も、明日も、ゆっくりおやすみなさい。


コメント

タイトルとURLをコピーしました