妻とのポケモンバトルが盛り上がった理由

30代になってゲームをすることがつまらなくなってしまいました。


小学生の頃は約束の時間が1時間のところ1時間半やって怒られたり、ベッドのなかで豆電球をたよりに眠くなるまでプレイしたり(白黒のゲームボーイポケットの時代です)、ゲーム機本体を隠されても家中探して見つけ出したしたりしたのにどうしたんでしょう。

余計な出費がなくなってふところが落ち着いたのになんだろう、このさびしさは。

そんなある日、妻が新しく発売するポケモンSVのヴァイオレットを買うと言い出しました。妻は好きなシリーズは網羅的にプレイしており、SVもそのひとつだったみたいです。妻がとてもワクワクしているのでノリでわたしもスカーレットを買うことにしました。(ちなみにSV前の剣盾は妻のクリア後に貸してもらいましたが、ネギガナイトに勝てず諦めてしまいました)
そして、ただ進めるだけでは物足りないので1ヶ月後に必ずご三家の1匹を入れて6vs6のポケモンバトルをすることを約束したのですが、これがわたしに火をつけました。

お互いのメンバーは非公開だったので、最初にえらぶポケモンも「相手は多分このこを選ぶだろうからこっちのこにしよう」などあれこれ考えながら進めることができました。その後も「ここまで進んだよ」とか「ヌシが…」「ジムは…」「フカマル見つけたけど場所教えようか?」など期間中はその話で持ちきりでした。

あっという間にストーリーはクリアしてレベル上げや、レイドバトルを繰り返してアイテムを集めたりしました。バトル当日はおかしの詰め合わせを用意し、3本勝負で行いました。結果は2対1でわたしが勝てましたがおかしはみんなで食べ、お互いのバージョンで出てこないポケモンを交換したり「やっぱり二ャオハ選ぶと思ったよ!」などしばらく会話が盛り上がりました。前回の剣盾とは全然違う気持ちでプレイし切ることができたのですがこの違いはなんだったのでしょうか?

ひとつは同じゲームを同じ速度でプレイしたからかなと考えます。お互い仕事もありますし、娘の育児もありますのでゲームをする時間は自ずと限られてきます。片方がドンドン先にいってしまうと会話もずれてきて(ネタバレなんかもして)ここまで夢中にならなかったと思います。また、恋愛のテクニックに同じ映画を見たあとにその内容を語り合うと親密さが増すということを聞いたことがありますが、それと近いことが私たち夫婦にも起こったのかもしれません。

ふたつめは”1ヶ月後にポケモンバトルをする”というゴールがあったからだと考えます。どんな冒険をしても最終的な目的地があったためそこに向かっていく過程が楽しかったです。「妻はこういうタイプが好きそうだから私はこのタイプを入れて…」「このポケモンだけはゆずれないな!」「テラスタルの属性を変化させてこうなったらこうしよう」など相手の出方を考えて戦略を練っていくのも、今思えば普段よりも頭を使って相手のことを考えていたように思います。それを全部ひっくるめて有意義な時間だったと感じています。これからしばらくたってからでもポケモンの話が出てきたら絶対このバトルの話になりますもん。1つの大きな思い出ができあがりました。

以上ふたつの点から誰かとものごとを共有すると素敵な時間を得られることがわかりました。それからは物を買うときに”家族と一緒に楽しめるものはなにかな?”と考えるようにしています。娘と一緒にとなると中々難しいのですが、ひとつ考えついたのが絵本です。もう少し大きくなったらカードゲームやボードゲームなどもいいかなと思っています。ところで、買ってみて意外に家族で楽しめたのは油粘土でした。最初はこどもの発達によい影響があると聞いて購入したのですが、いつのまにかみんなでコネコネ…気づいたら1時間以上もあそんでいたこともありました。今はおもちゃばかりに片寄っていますが、家族みんなで楽しめるものをこれからも探していきたいと思います。

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