万引き犯を激減させたコンビニの張り紙とは?~行動経済学の本を読みました~

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タイトルにある方法ってなんだと思いますか?張り紙の内容を変えただけらしいですよ。

この間『サクッとわかるビジネス教養 行動経済学』という本を読みました。


ビジネス云々はさておき 行動経済学 という分野に興味があったので色々本をみていたところ、絵柄が多く読みやすそうだったので購入しました。


とても読みやすく、短い本なのでサクッと読めたし、なるほど!と思うことも沢山あったので紹介したいと思います。


まず行動経済学は簡単に言うと


経済学+心理学=行動経済学


になるそうです。


これまでの経済学での人間の行動というのは「超合理的」「超自制的」「超利己的」という人間味のない定義をされていたみたいです。


でも考えてください。ダイエットを決意して、それを長く続けられる人ってごくわずかじゃないですか?続ければ成果は出るとわかっているのに、つい間食をしてしまいいつのまにか元の体重を上回ってたというのはよく聞く話です。


実際私も収益をあげようと思って始めた初代ジョウロブログ。AdSenseも合格していたし、続ければ収益を見込めていたのに挫折してしまいました。


このように机上の定義では説明がつかない人間の行動を補強するために心理学が用いられました。


行動経済学の中で人間は「ほどよく合理的」「ほどよく自制的」「ほどよく利己的」という定義に変わりました。なんだか一気に人間味を帯びてきましたよね。


行動経済学が生まれたのは1970年代中頃のことでまだまだ新しい分野なのですが、この分野でノーベル賞を受賞された方々もいることからいかに注目されているかがわかりますね。


行動経済学でノーベル賞を受賞した方々

☆ダニエル・カーネマン

☆ロバート・シラー

☆リチャード・セイラー


ちなみにタイトルの張り紙の内容は思い付きましたか?


「万引きは犯罪ですよ」などの文言は不正解です。


正解は...
「皆さんのおかげで万引き犯を捕まえることができました。ありがとうございます。」



でした。


これは一種の「同調効果」と「カクテルパーティー効果」を組み合わせたものです。


同調効果とは

回りの人がみんなやってますよと伝えられると、”私もやらなきゃ”と思い行動する心理効果です。


カクテルパーティー効果とは

パーティーのように回りがガヤガヤしていても自分が興味のあることについては耳に入ってくるという心理効果です。よく子どものビデオ撮影なんかをしたときに、撮っているときはその子の声しか聞こえてきませんが、あとから動画を見ると凄い雑音(風の音など)が入っていてビックリすることありますよね。


ここで、行動経済学の活用事例を2つ紹介します。



●手間がかかる作りにしたらホットケーキミックスが売れ始めた

水で混ぜるだけのホットケーキミックスより、卵と牛乳を混ぜて作るホットケーキミックスが売り上げが伸びたそうです。

理由として、簡単すぎると回りから手抜きをしてるんじゃないかと思われることが消費者のネックになってしまっていたようです。なので、少し手間がかかるとその心理的な負担が軽減されますし、プラスの効果で「人は苦労して作ったものに愛着をもつ」という心理効果もあるようで、そこをうまく利用した売り方だったようです。

確かに、「ピーマンを入れるだけで美味しいチンジャオロース」とかスーパーでよく目にしますね。


●2000円と1980円の差は20円なのに1980円の方が安く見える

人は一番大きい桁の数字を見て全体の印象を決めてしまう心理があるんだそうです。
1980円だと最初の数字が「1」で「あ、1000円代の商品なんだな」ということが強く頭にインプットされ、ほぼ2000円であるにも関わらず、千円札で支払うと20円のお釣りが来てラッキーだと思わされているのです。

また、逆にキリがいい数字は高く感じさせることができるので、ブランド品などは「20万円」などの表記が多いのも特徴です。



いかがだったでしょうか?以外に身近なところで行動経済学が使われていることが感じていただけたかと思います。と同時に面白い学問だなと思ったかたもいると思います。


今回は理論だけのお話しでしたが、これからのブログ運営に役立つ情報だったなと感じたので、使っていきたいと思います。


また面白い本を読んだら紹介していきたいと思います。



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