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五輪書×保育【風の巻】

保育

保育×五輪の書

「しなやかに、子どもの今に寄り添う」

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はじめに

『五輪書』第四章、「風の巻」。
ここで宮本武蔵は、
「他流を知り、己を知る」
その大切さを、強く語っています。

風とは、
かたちにとらわれず、あらゆる流れを感じ取り、
それを自分の力に変えていくもの。

保育もまた、風でなければならない。

子ども一人ひとりの違いを見抜く

周囲の流れを読み取る

そして、自由に、しなやかに関わる

決められた型に頼るのではない。
生きた子どもたちと、生きた関わりをする。

それこそが、
この「風の巻」が私たちに教えてくれる保育の姿です。


他流を知ることで、道は開ける

武蔵は言います。

「自流のみをよしとし、他流をば用いずと思うこと、道の不覚なり。」

「自分だけが正しい」
そんな思い込みにしがみつく者は、
やがて大切なものを見失う。

保育の世界でも、同じです。

「このやり方が絶対に正しい」
「この子にはこう接するべきだ」

そう思った瞬間、
子どもの声は、心に届かなくなる。

世界は一人ひとり違う。
子どもたちも、一人ひとり違う。
その違いに目を開き、耳をすませ、心を寄せていく。

それが、本当に強い保育者への道。


風のように保育するために

では、「風のような保育」とは、どう実践するのでしょう?

1.子どもを「決めつけない」

風は、決して誰かを型にはめない。
どんな形にも寄り添い、自由に流れる。

私たちも、子どもに決めつけを押しつけてはいけない。

「この子は運動が苦手だから」

「この子は内向的だから」

そんなラベルを、そっと外しましょう。

子どもたちは、
今日、明日、そして一瞬ごとに、驚くほど変わっていく。

その無限の可能性に、心を開く。
それが「風」の保育者です。

2.空気を感じ取り、流れをつくる

風は、まわりの空気を感じて吹き方を変えます。

保育の現場も同じです。

今日はなんだかざわついているな

あの子、ちょっと元気がないかもしれない

そんな小さな変化を見逃さず、
必要なときに強く吹き、そっとそよぐ。

大人のリードだけではなく、
子どもたちの空気を読みながら、一緒に流れをつくる。

保育とは、常に生きて動いている世界なのです。

3.自分自身も「しなやかでいる」

風は、強くても、どこか柔らかい。
しなやかで、折れない。

私たちもそうありたい。

失敗してもいい

揺れてもいい

子どもたちと一緒に、迷い、笑い、成長していけばいい

完璧であることを目指すのではなく、
自然体でいることを目指そう。

子どもたちは、
私たちの「しなやかさ」から、安心と自由を学びます。


おわりに

「風の巻」が教えてくれるのは、
「強さ」と「柔らかさ」の両立です。

型にしばられず

流れを読み

自分自身もしなやかでいる

それができたとき、
子どもたちは、生き生きと育っていきます。

風のように、自由に。
風のように、強く、しなやかに。

武蔵が言った「道」とは、
まさに、そんなあり方のことだったのではないでしょうか。

次回は「空の巻」。
すべてを超えた「無」の境地へと進みます。

一緒に、さらにその先へ向かいましょう。


【まとめ】

子どもを決めつけない

周囲の空気を読み、流れをつくる

自分自身もしなやかに生きる

違いを受け入れ、自由を育む

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