私が20年間剣道を続いてる理由

剣道



最初に訂正させていただきます。


正確には小学1年生から大学までの16年間と5年前に再開したので、


正確には繋がってないんですが、ご了承ください。


●小学1年生~小学3年生

ある日のよる、母親に「剣道見に行かない?」と誘われて通っていた小学校の体育館にいきました。

よくわからないけど、竹刀を振ってる姿が面白そうで「やるっ!」と言ってしまったことが私の剣道人生の始まりです。

防具をつけられるようになるまで2年くらいかかり、試験までありましたが、

幸い同級生が沢山いたために頑張りました。

しかし、防具をつけたあとの剣道の世界は思った以上に厳しいものでした。

忘れやすい性格のためか3、4年の時の記憶は全くといっていいほどありません。

唯一覚えてるのは館長先生との稽古が今では考えられないくらい厳しくて、

何度か逃げ出しそうになりました。


●小学4年生~小学6年生

色んな意味でこの世界から逃げ出せないと悟り、言い意味で吹っ切れた時期。

厳しい先生には1番先にならび、全力が出るうちに稽古を行うようになりました。

6年生の頃には道場で主将を務めていました。

この頃から、回りの祖父などから「継続が大事だ」と言われ、

ただ続けることにフォーカスした考え方になりました。


●中学時代

部員が少なく、大体が道場のメンバーだったので気持ちの上では楽でした。

ここでも勝つことより続けることがベースで何も考えず部活を行っていました。

当然成績はあまり延びず、試合は好きではありませんでした。

基本を誉められることが多かったので、そこに執着していたら、

中3の時に二段の試験に落ちました。


●高校時代

単純に強いところにいけば自分も強くなるだろうと安易な考えで入部。

しかし、回りとの意識の違いや稽古についていくのがやっとの状態で、

回りがやれと言うからやっているという、他人任せな考えで参加していました。

サボることもあり、あまり剣道は好きじゃなくなっていました。


●大学時代

母から、「せっかく道具があるんだからやったら?」と言われ、入部の門を叩きました。

しかし弱小校なので、なにも高校までのアドバンテージで先輩よりも強いという状況から、

ろくに稽古にも出ず、お酒の種類ばかり覚えました。


●出戻り1~3年目

就職してしばらく剣道から離れていたときに、道場の幼馴染みから連絡をもらいました。

「久しぶりに稽古いってみない?」

体型のことが若干気になっていたので、OKし、道場へ。

規模が少なくなっていたのと、館長先生が変わっていたことに驚きました。

幼馴染みが私を誘った理由は、ある大会に出るためでした。

団体の先鋒が小学生、次鋒が中学生、中堅が20~30代、副将が30~40代、大将は40代以上と

年齢制限があるお祭りのような大会があるのですが、

その中堅枠が空いてるとのことでした。

最初その幼馴染みに連絡がいったみたいなんですが、やりたくないから私を誘ったみたいです。

きっかけはそんな感じでまたずるずると続けるようになりました。

この頃もどういう理由で稽古を休むかばかり考えていました。

自分の意思が弱く、やめることも身を入れて稽古をすることもなかったんです。

きわめつけは、他の道場との稽古会で強い小学生に稽古をつけられない自分にも自信がなくなっていました。

当たり前です。逃げることしか考えてないんですから。


●去年から今年

いつからか館長先生が飲みの席で

「いつか俺はいなくなるからその準備はしとけよ。」

と話すようになりました。

私は答えをはぐらかすことしかできませんでした。

しかし、地域の道場の先生方が集まって飲んでいるときに、

館長先生がこの集まりの中心的な先生に同じことを話してるのをたまたま見ていました。

館長「俺はもともと違う道場の出だからそのうち戻ろうかと思ってんだ。」

中心先生(即答で)「いや、お前は必ず今の道場に残ってなきゃダメだ。」

館長「…。」

中心先生「今まで送り出してきた子が何人もいるだろ?そいつらがいつでも帰ってこられるようにお前は残るべきだ。」

館長「そうかなぁ」

そう言われていた館長先生は少し嬉しそうに見えました。

その一件があってから私も道場と私の関係やそこに関わる子供たちとの関わりや責任の置き場所を考えました。

そしてひとつの結論に至りました。

この道場の存在を子供たちの第二の拠り所にする。そのために私はちゃんとした指導者にならなくてはいけない。

と、こんな感じです。

そこから稽古の度に言われたこと、気づいたことをメモに残して忘れないようにしました。

すると、今までおっくうだった稽古の日が待ち遠しくなったり、行かないと気持ち悪いくらいに感じるようになりました。

また、回りの先生方にも声をかけていただける頻度も増え、

「昇段を目指してるならうちでも稽古しないか?」

と誘いをもらえるようにもなりました。

現在はコロナで稽古ができませんが、宣言解除になったらまた練習に励みたいです。



以上が私の剣道の歴史なんですが、主体的に稽古するのに20年弱かかりました。


とても遅すぎるように感じますが、今が一番楽しくて充実していると感じています。


うまく伝わるかわかりませんが、自分が主体となって取り組むことは


心の内側からパワーが出てきます。


皆さんもそのようなものに出会えることを願っています。

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