むかしむかし、はなのまちという小さな町がありました。町のみんなは平和に暮らしていましたが、ある日、「スギカフーン」というふしぎなタネが風にのってやってきました。
最初に見つけたのは、けいびいんの さいぼうさんです。
「これは あやしい! もしかして、町をこわしにきたのかもしれない!」
さいぼうさんは、すぐにおまわりさん(IgE抗体)をよび、町じゅうにしらせました。
「スギカフーンは きけん! つぎに見つけたら すぐに たいほするんだ!」
——— それから1年後。
また スギカフーンが ふわふわと町にやってきました。
すると、すぐに さいぼうさんと おまわりさんが大さわぎ!
「たいへんだ! みんな たたかえー!」
町じゅうにひすたみんという けむりがまかれました。
すると、くしゃみのたいふうがふきあれ、
なみだのかわがあふれ、
町のみんなは たいへんなことに!
そこへやってきたのが、くすりの しんしさんでした。
「おちついて、さいぼうさん。スギカフーンは 町をこわすわけじゃないんだよ。」
しんしさんは けむりを ふきとばし、
町は すこしずつ おちつきを とりもどしました。
でも、また来年 スギカフーンが くるかもしれません。
「こんどは、すこしずつ なれていこう。」
町のみんなは、少しずつスギカフーンになれる訓練(減感作療法)をはじめました。
「いつか へいわにくらせると いいね。」
おしまい。
みなさんは花粉症どうですか?
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