皆さんは剣道に対してどのようなイメージを持たれていますか?
古風でかっこいいとか、礼儀が正しいとかプラスのイメージもあれば
汗くさい、打たれたら痛そうなどマイナスのイメージもあるかもしれません。
確かにだいたいのイメージ通りなんですが、現役で道場に通っている私から
主に主観を使って剣道ってどんなもの?を紹介していきたいと思います。
●剣道ってどんな競技?
お互いに防具をつけ、竹刀を持ち、決められた箇所を打ちます。
面(頭)、小手(主に右腕)、胴(主に右脇腹)、突き(のど※高校生以上)
どんなに早い打ち方でも上記の4ヶ所のいずれかに打っています。
先に2本取ると勝利が決定します。
試合の形式によっては時間切れで引き分けになったり、延長戦になったりします。
試合会場に入るときと出るときに決められた作法があり、無作法だと審判から注意を受けたり、
最悪の場合、勝利が取り消しになります。
●試合の時の反則
・試合か以上から体の一部でもはみ出してしまったとき
・竹刀を落としてしまったとき
・審判に断りなく竹刀の刃(つばから剣先の間)を触ったとき
・その他審判が反則と判断したとき
ちなみに反則を2回してしまうと無条件で相手に一本となります。
●1本の条件
剣道では上記に書いた打突部位(面とか小手とか)にただ竹刀を当てれば良いというわけではありません。
気合い(声)と打突(ちゃんと正確なところに当たっているか)と残心(ざんしん:打った後も気を抜かない姿勢)が合わさってはじめて一本と認められます。
●稽古
剣道の一番最初の稽古はすり足になります。
アニメとかでもよくあるように最初から竹刀は持たせてもらえないんですね。
剣道には『一眼二足三胆四力』という言葉があって
大事なものから順番に並べてあります。
一眼:色んな人の動きを見てそれを真似できる人はやはり強いです。
私の通う道場では1年の最後に卒業生とその親が試合をするのですが、
いつも稽古を見ている親は以外に強かったりします。
二足:次に来るのが足さばきなんですね。
剣道は最初の構えの時点で右足前、左足後ろ、かかとを少しあげて、右ひざは柔らかく、左ひかがみ(ひざの裏)は折らない と中々バランスが取りずらいです。
そこから、すり足、おくり足、踏み込み足などを前後左右斜めを組み合わせて動くのですが、
土台である下半身がしっかりしていると避けるも打つも自由自在というわけです。
三胆:胆とは胆力のことです(はい、意味わからないですよね)
胆力とは度胸であったり決断力という意味です。
剣道では短い試合時間の中で目まぐるしい攻防が繰り広げられます。
ちょうどドラゴンボールの戦闘シーンを思い浮かべてもらえるとわかりやすいでしょうか。
試合の最中、ここだっ!と思ったときに思いっきり技を出せるようにこの胆力を鍛えます。
四力:そして最後が力なんですが、ここでいう力は腕力ではなく、技術力のことを指します。
剣道には面打ちの種類だけでもたくさんの種類があります。
自信をもって出せる技が多いと精神的に有利になりますよね。
最初の導入が長くなってしまいましたが、足さばきから竹刀を振る素振り、
実際に相手を打つ打ち込みと徐々に対人と稽古をするようになります。
●剣道に必要なものって?
どこの道場も月の会費はそれほど高くはないと思いますが、道具を揃えるときにまとまったお金が必要になります。
そこがネックになる場合もありますが、竹刀以外は長く使えるものが多いので、
長く続けるとトータルお得なのかも知れません。
必要なもの
・竹刀
・胴着(今はジャージ生地の柔らかいものもあります)
・袴(はかま:小学生のうちはテトロン素材なことも多いですが中学生ぐらいになると皆綿の袴を使い出しますね)
・面
・面手拭い(面をつける前に頭につけます。最初は帽子の作り方を覚えると楽ですよ)
・小手
・胴
・たれ(腰のあたりにつけます)
どうだったでしょう。
とちゅうマニアックな話になってしまいましたが、剣道に興味が出たらぜひ始めてみてください。
私もまだまだ未熟者ですが、仲間を増やしていきたいです。
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