「先生が言うとやる気が出る?」権威性の力で子どもの行動が変わる!

保育

子どもに「片付けなさい!」「歯を磨きなさい!」と言っても、なかなか動いてくれないことはありませんか?
実は、心理学の「権威性の原理」を上手に活用することで、子どもが素直に行動しやすくなるんです。

今回は、「影響力の武器」で紹介されている「権威性の原理」を保育や子育てに活かす方法を紹介します!
専門家や先生の意見を子どもに伝えるときのコツ、注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。


権威性の原理とは?子育てや保育でどう活用できる?

「権威性の原理」とは、人が専門家や先生などの権威ある人の意見を信じやすいという心理のことです。

例えば、病院でお医者さんに「この薬を飲むと治りますよ」と言われると、納得して指示に従いますよね。
これは、お医者さんが「専門家」だからこそ、私たちが信頼しやすいからです。

子どもも同じように、先生や親の話よりも、「専門家」「お兄さん・お姉さん」「キャラクター」などの話のほうが素直に受け入れやすいことがあります。

権威性の原理を子どもの行動に活かす方法

では、子どもがすんなり行動できるようにするには、どのように権威性を活用すればいいのでしょうか?
具体的な方法を4つ紹介します!


① 専門家の意見をうまく伝える

「先生が言ったからやりなさい!」と押しつけるのではなく、「専門家もこう言ってたよ!」と伝えるだけで、子どもの納得感が増します。

例:

✅「歯医者さんが、『寝る前に歯を磨くとむし歯になりにくい』って言ってたよ!」
✅「運動の先生が、ジャンプすると足が強くなるって教えてくれたよ!」

このように伝えると、子どもは「そうなんだ!」と納得しやすくなります。

ポイント:

「先生が言ってるから!」ではなく、「どう思う?」と問いかけると効果UP!

「テレビや本で〇〇博士が言ってたよ」と伝えると、さらに信じやすい


② 先生やお兄さん・お姉さんの真似を促す

「かっこいいお兄さんやお姉さんがやっていること」は、子どもが憧れてマネしたくなるポイントです。

例:

✅「保育園の先生も、手を洗ってからご飯を食べてるよ!」
✅「お兄ちゃんもおもちゃを片付けてるよ!一緒にやってみる?」

子どもは「みんなやってるんだ!」と思うと、抵抗感が減り、自然に行動しやすくなります。

ポイント:

権威を押しつけるのではなく、「みんなやってるよ!」という雰囲気を作る

実際に大人や兄姉がやっている姿を見せると、さらに効果的


③ 「〇〇できる子はこうしてるよ!」とラベリングする

「一貫性の原理」と組み合わせることで、子どもが「自分はこういう子なんだ!」と認識し、行動が変わりやすくなります。

例:

✅「お姉さんになった子は、ちゃんと靴をそろえるんだって!」
✅「かっこいいお兄さんは、おもちゃを大事に使うんだよ!」

このように、「〇〇できる子はこうする」というラベリングを使うことで、子どもは「自分もそうなりたい!」と意識しやすくなります。

ポイント:

無理に押しつけず、できなかったら「次はやってみようね!」と前向きに伝える

子どもの自己肯定感を高める声かけを意識する


④ お話やキャラクターを活用する

子どもが大好きなキャラクターやお話を通して伝えると、より納得しやすくなります。

例:

✅「アンパンマンも、お友だちと仲良くしてるよ!」
✅「恐竜の博士が『野菜を食べると強くなる』って言ってたよ!」

子どもは好きなキャラクターの行動を自然とマネしたくなるため、指示されるよりも楽しく取り組めます。

ポイント:

子どもが好きなキャラクターを選ぶ(アニメや絵本のヒーローなど)

「〇〇しなさい!」ではなく、ストーリーとして伝える


権威性を使うときの注意点

権威性の原理は強力な影響力を持ちますが、使い方を間違えると逆効果になることも。
以下の3つのポイントに気をつけましょう!

  1. 押しつけない
    ❌「先生が言ったからやりなさい!」
    ✅「先生がこう言ってたよ!どう思う?」
  2. 怖がらせない
    ❌「お医者さんが言ってるんだから、やらないとダメ!」
    ✅「お医者さんが、こうするといいよって教えてくれたよ!」
  3. 嘘の情報を使わない
    ❌「〇〇先生がこう言ってたよ!」(実際には言ってない)
    ✅ 本当に専門家が言っている情報を使う

まとめ:権威性を上手に活用して、子どもが自ら動く環境を作ろう!

「専門家の意見」をやさしく伝えると、納得しやすい

「お兄さん・お姉さん・先生のマネをしよう!」と促すと効果的

「〇〇できる子はこうする!」とラベリングすると行動が定着しやすい

「キャラクターやお話」を活用すると、楽しみながら学べる

権威性の原理をうまく使うことで、子どもが「やらされる」のではなく、「やりたくなる」環境を作れます!
ぜひ、日々の保育や子育てに取り入れてみてくださいね。

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