子どもを育てていると、「どうやって褒めたらいいのかな?」と悩むことはありませんか?
褒めることで子どもは「自分は大切な存在なんだ」と感じ、自己肯定感を育んでいきます。でも、褒め方によっては「褒められないとやる気が出ない」「失敗を怖がる」など、逆効果になってしまうことも。
今回は、「褒めて伸ばす」子育てや保育について、一緒に考えてみましょう!
- 「結果」より「頑張ったこと」を大切に
つい、「すごいね!」「えらいね!」と結果を褒めたくなりますよね。でも、結果だけを褒め続けると、「うまくできたときしか認めてもらえない」と感じてしまうことがあります。
そこで、「どんなことを頑張ったのか?」 に目を向けてみるのがおすすめです。
たとえば…
✗ 「100点取れてすごいね!」
〇 「毎日コツコツ勉強していたね。その努力が100点につながったんだね!」
こうすると、子どもは「頑張ることが大事なんだ!」と感じやすくなります。
- できた・できないにこだわらない
「できたら褒める」ことが続くと、「できないとダメなんだ」と思ってしまうことも。大切なのは、「挑戦したこと」「頑張ろうとしたこと」に目を向けること です。
✗ 「うまくできなかったね」
〇 「いろんなやり方を試していたね!その工夫がすごいよ!」
こう声をかけると、子どもは「やってみることが大事なんだ!」と前向きになれます。
- 「〇〇したら褒める」より、気持ちを伝える
「全部食べたらえらいよ!」など、条件付きで褒めると、「褒められるためにやる」気持ちが強くなってしまうことがあります。
そこで、「頑張ったことを見ているよ」というメッセージを伝えてみましょう!
✗ 「全部食べたらえらいね」
〇 「苦手な野菜も少し食べてみたんだね!頑張ったね!」
ちょっとした声かけの違いで、子どもの感じ方が変わることもあります。
- 言葉だけでなく、態度でも伝えてみる
「すごいね!」と言葉で褒めるだけでなく、目を見てうなずいたり、笑顔を向けたりすることも大切です。
特に小さな子どもは、大人の表情や態度を敏感に感じ取ります。
「よく頑張ったね!」と言いながら、頭をなでる、ハイタッチする など、ちょっとしたスキンシップをプラスするのも効果的です。
- 他の子と比べず、その子の成長に目を向ける
「○○ちゃんより上手だね!」と言われると、一見うれしそうに見えます。でも、続けていると「誰かよりも優れていないとダメなんだ」と思い込んでしまうことも…。
比べるのは、「過去の自分」 です。
✗ 「○○ちゃんより早く走れたね!」
〇 「前よりもずっと速く走れるようになったね!」
自分自身の成長に目を向けられると、自然とやる気も続いていきます。
- 「叱る」とのバランスを考えてみる
「褒めることが大事!」とはいえ、「ダメなことはダメ」と伝えるのも大切ですよね。でも、叱るときに「なんでそんなことするの!」と感情的になってしまうと、子どもは「自分がダメなんだ…」と思ってしまうことも。
そこで、「行動」にフォーカスして伝える ことを意識してみると、受け取りやすくなります。
✗ 「なんでそんなことするの!」(人格否定)
〇 「お友達を叩くのは痛いよね。やめようね」(行動への指摘)
「こうすればよかったね」と次につながる声かけをすると、子どもも前向きに学んでいけます。
- 「褒めすぎ」にも気をつけてみる
「すごいね!」となんでも褒めるのが習慣になると、「頑張らなくても褒めてもらえる」と思ってしまうことも…。
「本当に頑張ったこと」「成長したこと」を意識して伝えると、子どもも「がんばろう!」という気持ちになりやすくなります。
✗ (何をしても)「すごいね!」
〇 「昨日よりもできることが増えたね!」
「ちょっとした変化や成長」に気づいてあげるのがポイントです!
一緒に「褒める」を考えてみませんか?
「褒めること」は、子どもが自分に自信をもつためにとても大切。でも、「どう褒めたらいいんだろう?」と悩むこともありますよね。
「結果ではなく、頑張ったことに目を向ける」
「できる・できないではなく、挑戦したことを大切にする」
「他の子と比べず、その子の成長を見つめる」
この3つを意識するだけで、子どもに伝わる褒め方ができるようになるかもしれません。
お互い、子どもと一緒に成長しながら、「褒めること」について考えていけたらいいですね!
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