子どもは成長するにつれて、遊びの内容も変わっていきます。それは、体の動かし方や考える力がどんどん育っていくからです。でも、中には特定の遊びが大好きで、ずっと同じことを楽しむ子もいますよね。
大切なのは、その子の「好き!」を大事にしながら、新しい刺激を少しずつ加えていくこと。今回は、年齢ごとの発達に合わせた遊びのアイデアと、夢中になっている遊びをさらに楽しく広げる工夫を紹介します。
0〜1歳:五感をたっぷり刺激する遊び
この時期の赤ちゃんは、目で見たり、耳で聞いたり、手で触ったりしながら、いろんなことを学びます。遊びの中で五感をたくさん刺激することがポイントです。
おすすめの遊び
ガラガラや布絵本:カラフルな色やいろんな音、手触りを楽しめる。
鏡遊び:自分の顔を見て、「これだれ?」と不思議そうな表情をするのも可愛い!
手遊び歌:「いないいないばあ」など、リズムに合わせて大人と一緒に楽しめる。
好きな遊びをもっと楽しむ工夫
ガラガラが好きなら、音の違うものをいくつか用意してみる。
布絵本の素材を変えて、ふわふわやツルツルなど、いろんな手触りを楽しむ。
手遊び歌に簡単なジェスチャーをつけて、一緒に動いてみる。
ちょっとした変化を加えるだけで、新しい発見がたくさん増えていきますよ。
1〜3歳:元気いっぱい体を動かす遊び
歩いたり、走ったり、いろんなものをつかんだりできるようになり、遊びの幅がぐんと広がる時期です。興味を持ったことにどんどん挑戦できる環境を作ってあげると、楽しみながら成長できます。
おすすめの遊び
積み木やブロック遊び:高く積んだり、並べたりして形やバランスを学ぶ。
粘土やお絵描き:好きなものを作ったり描いたりして、表現する楽しさを味わう。
かくれんぼ・追いかけっこ:元気いっぱい体を動かしながら遊ぶ。
好きな遊びをもっと楽しむ工夫
積み木が好きなら、「橋やトンネルを作ってみよう!」と新しいチャレンジを促す。
お絵描きが好きなら、クレヨンだけでなく、スタンプやシールを使ってみる。
追いかけっこが好きなら、障害物を置いてみたり、ちょっとしたルールを作るとさらに楽しい!
遊びの中で「こうしたらどうなる?」と考える経験が増えると、さらに発達を促せます。
3〜5歳:想像力を伸ばすごっこ遊び
お友達と一緒に遊ぶことが増えてきて、「お店屋さんごっこ」や「ヒーローごっこ」など、役になりきって楽しむ遊びが増えてきます。こうした遊びの中で、会話をしたり、順番を守ったり、社会性が育まれていきます。
おすすめの遊び
ごっこ遊び(お店屋さん・お医者さん・ヒーローごっこなど)
パズルやブロック遊び
リズム遊びやダンス
好きな遊びをもっと楽しむ工夫
ごっこ遊びが好きな子には、手作りのお金やエプロンなどの小道具をプラスしてみる。
パズルが好きな子には、少しピースの多いものに挑戦させてみる。
リズム遊びが好きな子には、タンバリンやカスタネットを使わせてみる。
「やってみたい!」と思える工夫をすると、子どもの意欲がぐんと広がります。
5〜7歳:ルールのある遊びで考える力を育む
ルールを理解したり、お友達と協力したりできるようになってくる時期。ゲームやスポーツを通して、考える力やチームワークが育ちます。
おすすめの遊び
カードゲームやすごろく
鬼ごっこ・ドッジボール
工作や折り紙
好きな遊びをもっと楽しむ工夫
カードゲームが好きな子には、「自分でルールを作ってみよう!」と提案してみる。
ドッジボールが好きな子には、みんなで作戦を考えてみる。
工作が好きな子には、材料を増やして自由に作れる環境を用意する。
「どうしたらもっと楽しくなるかな?」と一緒に考えると、子ども自身の発想も豊かになります。
まとめ:遊びの工夫で子どもの可能性を広げよう
子どもはそれぞれ違うペースで成長していきます。だからこそ、「年齢に合った遊びをしないとダメ」と考えずに、その子の「好き!」を大切にしながら、少しずつ世界を広げていくのが大事です。
好きな遊びにちょっと別の要素をプラスする
環境を工夫して、新しい刺激をさりげなく取り入れる
「もっとやりたい!」と思えるきっかけをつくる
こうした工夫をすることで、子どもは楽しみながら成長していきます。ぜひ、保育やおうちでの遊びに取り入れてみてくださいね!
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