保育士の仕事は、子どもと遊んでいるだけに見えるかもしれません。でも実際は、「観察力」「環境をつくる力」「関係を築く力」 など、たくさんのスキルが求められます。さらに、書類作成や行事の準備、掃除など、目に見えにくい仕事もたくさんあります。
これから保育士を目指す人や、新人保育士の方に向けて、保育の仕事に必要なスキルと、しんどくなりやすい作業をどう乗り切るか を分かりやすくまとめました!
① 子どもをよく観る力(観察力)
保育士の仕事で一番大事なのは、「子どもをよく観ること」です。
今日は機嫌がいい?それとも元気がない?
遊びに集中している?それともなんとなく落ち着かない?
友だちと関わろうとしている?それとも一人がいい気分?
こういった 「ちょっとした変化」 に気づくことが、子どもにとって安心できる保育につながります。
例えば、いつも元気に走り回る子が静かにしていたら、「あれ、体調が悪いのかな?」と気づける。おもちゃを独り占めする子がいたら、「最近、寂しい気持ちになったことがあったのかも」と考えられる。
「子どものことをよく観る」というのは、ただ見るのではなく、子どもの気持ちや発達段階を読み取ること なんです。
② 環境をつくる力(場のデザイン)
子どもは環境の影響を大きく受けます。だから、「子どもが自分から遊びたくなる環境」 をつくるのが、保育士の大事な仕事の一つです。
おもちゃの置き方を変えて、興味を引くようにする
子どもが落ち着かないときは、クッションを置いて休めるスペースをつくる
「今日はゆったり遊べる雰囲気?それとも体を動かしたい日?」と考えて環境を整える
環境を工夫すると、子どもは自然に遊びに夢中になり、トラブルも減って、保育士の負担も軽くなる んです。
③ 関係を築く力(コミュニケーション力)
保育士は、子どもだけじゃなく、保護者や職場の仲間とも関係を築く力が必要 です。
◎ 子どもとの関わり
「この先生は自分のことをちゃんと見てくれてる!」と感じてもらえると、子どもは安心して過ごせます。
→ そのためには、「子どもの話をしっかり聞く」「小さな変化に気づいて声をかける」 のが大事!
◎ 保護者との関わり
保護者は「うちの子、大丈夫かな?」と常に心配しています。
→ ちょっとしたことでも「今日はこんなことができましたよ!」とポジティブな報告をすると、信頼関係が深まります。
◎ 職場の仲間との関わり
保育の仕事はチームワークが大事!
→ 「わからないことはすぐ聞く」「ありがとうをしっかり伝える」ことを意識すると、職場の雰囲気がよくなります。
見えないけど大事な仕事(事務作業・準備など)
ここからは、子どもと直接関わる以外の「裏方の仕事」についてお話しします。保育士の仕事は、見えないところでの準備や事務作業が意外と多い んです。
① 書類作成(記録や計画)
保育士は毎日、いろんな書類を作成 します。
日誌・連絡帳(今日の子どもの様子を記録)
発達記録(子どもの成長を記録)
保育計画(今後の活動の計画)
これが結構大変! 1人ひとりのことをしっかり書こうと思うと、時間がかかります。でも、スキマ時間に少しずつ書く、文章を簡潔にまとめる ことで、負担を減らせます。
② 製作準備(遊びの下準備)
画用紙を切る
型を作る
おもちゃや道具を準備する
こういう準備も、意外と時間がかかります。「子どもたちが楽しくできるように」と思うと、つい凝ってしまうんですよね…。でも、完璧を求めすぎないこと が大事!
③ 行事準備(イベントの運営)
運動会や発表会、季節のイベントの準備も大きな仕事。
衣装や小道具を作る
スケジュールを組む
保護者へお知らせをする
行事の前は、保育の仕事にプラスして準備が増えるので、とにかく忙しい! 残業が増えたり、休憩時間が削られることもあります。だから、「1人で抱え込まず、職員同士で助け合うこと」 が大事です。
④ 掃除・環境整備(毎日のルーティン)
子どもが使う部屋は、すぐに汚れます。おもちゃの消毒、床掃除、整理整頓…これも毎日やる仕事。
特に 感染症の時期は消毒作業が増える ので、負担が大きくなります。でも、掃除の分担を決める、子どもにも片付けを習慣づける ことで、少しラクになります。
しんどいこともあるけど、工夫すれば乗り切れる!
保育士の仕事は、「子どもと遊ぶだけ」ではなく、見えない準備や裏方の仕事もたくさん あります。
大変なことも多いけれど、子どもの成長を間近で見られる、保護者と喜びを共有できる、職員同士で支え合える というやりがいもあります。
「すべて完璧にやろう!」と思うとしんどくなるので、無理なくできる方法を見つけるのがポイント!
大切なのは、楽しみながら続けること です。
これから保育士を目指す人も、新人の保育士さんも、無理せず自分のペースで頑張ってくださいね!
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